山陰路を行く(2004.10.2〜3)

私のライフワークは各地の様々なゲーセンを訪れることだが、最終目標は「beatmania IIDX(以下ニデラ)のあるゲーセンを巡りつつ全県踏破」である。
日本の白地図を私の足跡で塗り潰すのが夢。

ところで、10月下旬にはニデラの新バージョン、beatmania IIDX REDが稼動し始める。
その一方で、島根県内には現行の10thがプレイできるゲーセンが1軒しかないという。ギタドラに至っては設置店皆無という憂慮すべき事態となっている。

結論:新作が稼動する前に島根を制覇すべき

そういうわけで、急遽山陰へ向かうことになったのであった。
連れはいつもの人である。そう、まっどぶらすた〜ず☆山陰遠征!

1日目【2004年10月2日(土)】

朝5時起床。
秋晴れのさわやかな空の下、眠気で倒れそうになりながら羽田へ向かう。
飛行機乗るのは例のテロ以降初めて。荷物検査に相当時間がかかるんだろうなと思いきや、割とスンナリ入れた。
ただ荷物の大部分を占めるジゴロウマペットがどう思われたのかが気になった。
バスで5分もかかるところに待機していた8時15分発の出雲行きJALに乗り込む。2×3列の小さめな飛行機だったからなのか、連れと並んだ席が取れなかった。私の席は最前列の真中だったが、通路側の席には誰も来なかった。不測事態用の席だったのか??
1時間ほどで出雲空港に到着。かなりの雨に出迎えられる。
何でもこちらの方は「弁当忘れても傘忘れるな」というような土地柄らしいと小耳に挟んでいたので、ある程度は覚悟していたのだが、それにしても快晴の東京から来た身には冷たい雨だった。

名古屋遠征ではナナちゃん人形しか見なかった我々だが、ここでは珍しく観光するのだ。
行先は出雲大社。日本人ならここと伊勢神宮は行っておかないといけない気がする。しかも親の新婚旅行先という因縁もある。
くしくも今月は10月。全国の神様が出雲大社に集まり、出雲では「神在月」と呼ばれる月である。1人くらい音ゲーのスキルアップを司る神様もいるだろう。たぶん。
で、うまいこと空港から直行バスが出ているので、これを利用。(一畑交通/所要時間約40分・850円)
車中で出雲大社のビデオを流していたのだが、結婚式での新郎がフィンガー5のアキラみたいなサングラスだったのが気になって仕方なかった。
もちろん神前式なので紋付袴姿だったのだが、それなのに顔の大部分を覆う茶色いグラサン・・・何十年前のビデオか判らないけれど、それでも「新婦や親族が止めろよ!」と思わずにはいられなかった。
そしてこのアキラもどきのせいで、出雲大社について語られたであろう大事なことは何一つ記憶にない。

出雲大社はあらゆるところにぶっとい注連縄がかけられている、思ったよりもこじんまりとしたお社だった。
素朴というかシンプルというか、きらびやかな感じの全くない、いい感じに寂びた風合いで悪くなかった。
バスの運転手さんに教えてもらった2礼4拍1礼という正式なお参りを遂行。5円でたんまりお願いしてきた。
そういえば注連縄には投げた賽銭がよく刺さっているそうだ。帰ってきてから聞いたので、見てこなかった。何となく悔しい。
おみくじは50円。お金を置いて、箱の中に入っているおみくじを自分で引くセルフサービス形式。大吉とか凶とかいう総合評価はなかったが、なかなかよさそうなことが書いてあった。何より「旅行は西方がよろし」とのことで、オ〜ルオッケ〜〜イ!(栄吉)

天気のせいなのか時間が早いのか、思ったより参拝客はいなかった。
ジゴちゃんカットも特に恥ずかしくないほど。
出雲大社とジゴちゃん

出雲はそばが有名らしいので、近所にあった手打ちそばの店で割子そばを食す。
東京に比べるとつゆが甘めな気がしたが、普通にうまかった。

ここからバスで出雲市駅方面に出るのだが、目指すは駅から1.5kmほど離れた場所だったので、停留所で切符売っているおじさんにどこで降りたらいいのか訊いてみた。
松本清張の『砂の器』では出雲弁が東北弁に似ているというのが鍵になる場面があるのだが、あーなるほどねーと思った。
早い話が、おじさんとの意思の疎通に時間がかかりました。
だいたい北関東くらいの言葉だって聞き取れないから、祖母(故人)と満足に話すらできなかったもんなあ。青森でも何言われているのかサッパリ解らず通訳してもらっていたし、とにかくヒヤリングは苦手。
おじさんには路線図だの時刻表だの山のようにいただき、その親切には大変感謝しているのだが、エラクのんびりで、私の方は後ろで長いこと待っている男性に先に切符売ってしまってくれ!とビクビクしながら説明を受けていたので、更に理解が遅かったという背景もあったりする。
まあ最終的には教えられた「有原」というバス停で下車、ここから10分ほどジャスコを目指して歩くと、この旅のメイン目的地、島根唯一のニデラゲーセン「ハロウィン」に到着。ほぼ幹線沿いにある店だった。
イメージとしては、まず解ってもらえないと思うが、札幌のレジャーパレスというゲーセンに似た感じ。平屋建てにそれほどギチギチな配置ではなく格ゲーと音ゲーが混在しており、女濃度がほぼ皆無な感じが似ていたのかもしれない。
こちらでは1時間半ほど居座る。
肝心のニデラは、判定がひどく、あまり遊ばせてもらえなかった。しかしこれで島根は制覇したので満足。
近所にあった「ふじひら珈琲」という喫茶店でささやかにお祝い。全体的に安くて美味かった。

腹ごなしもかねて、市役所方面へ向かって歩く。スンナリ駅へ行かなかったのは、更なる目的地があったから。
それは「出雲信用組合本店」!
私の心の聖域、元広島カープ・大野豊のかつて勤めていた職場である。
ここの軟式野球部から入団テスト受けてドラフト外でカープに入ったのだ。
出雲に来る機会があったら行かねば!と思っていたので、非常に満足。
出雲信用組合本店

この後、地元の人々の暮らしを垣間見るため隣のジャスコへ。ハロウィンのそばにあったジャスコとは別店舗。何故こんな歩いても行けるくらいの距離に2軒もあるのかねえ。
ジャスコのお菓子売り場で「とんがりコーン こくチーズ味」という、チーズスナック菓子好きが猛烈に惹かれるシロモノを発見!しかしかさばるので泣く泣く諦めたのだが、未だに都内で見かけることはない。やはりあの時買っておけばよかった・・・しかし何なのかなあ〜実験的に売り出しているのか??
結局なぜか大阪名物パンダ焼きという、中にカスタードクリームが入った今川焼きっぽいものを食べて、今度こそ駅へ向かう。

よく見ると、何だか邪悪なパンダちゃん。
大阪名物?パンダ焼き

駅前通り・・・閑散としていたなあ。人がいない。結構広いので、より一層人口密度の薄さが際立つ。どうも区画整理したばかりっぽい。
駅前は小奇麗だった。郊外に出雲ドームというのがあったが、そういうのが関係しているのかねえ。市役所沿いの幹線も歩道を美しくしているところだったしな。
因みにドームのキャラクターは「オロチくん」。はっきり言って、かなりかわいくない。

〜出雲の印象総括〜

出雲市からは「スーパーおき4号」という特急に乗った。3両編成で2両は指定席。ガラガラの指定席に乗って、鳥取へ向かう。
途中「海だ!」と思った風景は宍道湖だった。あんなにでかいのか!湖っていうのは白鳥のチャリ漕ぎボートで回れるくらいのイメージですよ、私は。
道中ほとんど寝くさっていたので、それ以外の記憶はない。

約2時間後、18時過ぎに鳥取駅到着。
かなりデカイ駅でたまげる。実はあまり拓けていないイメージだったのだ。人出は出雲の100倍くらい。
地べたに座り込んでいるヤング達が多くて、それにも驚く。

ホテルにはチェックイン20時と伝えていたので、先に行くとこ行っちゃえ!とザーザー雨の中、5分ほど歩いて目的地へ。もちろんゲーセン。「アミューズサルビア」という店である。サルビア・・・ペルソナファンへの甘い蜜。淳〜〜!!
・・・さて、事前にゲーセン情報を調べていたら「山陰の音ゲー事情」とかいう2chのスレッドが引っかかったのでパラパラ読んだのだが、何だか殺伐とした雰囲気で、行く前からビビリモード。「とりあえず行ってみて、ヤバそうだったらとっとと退却」という計画だったのだが、何と音ゲーエリアはガラガラだった。ほぼ貸切!雨で夕飯時だったからなのか?
この店は鳥取で1番良い音ゲー事情という話だったのだが、ほぼ全ての新作が揃い、オール100円!しかもギタドラのロング曲が、セッションだと1曲カウントというステキな設定。みっちりやりこんできた。おなか一杯!

ホテルはアルファーワン鳥取。1泊5000円弱。
壁紙が1ヶ所破れていたのが気になったが、羽毛布団のベッドだっり、想いの外広い部屋だったり、駅やコンビニや飲み屋が近い立地だったりで、概ね満足。
夕食は近所の居酒屋で、酒も飲まずに魚と地鶏を堪能した。
新聞見たら、この日のJAPAN COUNTDOWNが奥田民生だったので見ようと思っていたのだが、ホテルのテレビじゃテレビ東京系列は入らないらしい・・・見れなかった。
何のかんのと時間がかかり、結局2時頃就寝。いつもと変わらない。

2日目へ(近日アップ予定)

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